これまでは中古物件と聞いて汚い、古い、狭いというようなマイナスなイメージを持たれる方も多かったのですが、最近では、新築物件ではなく、あえて中古物件を購入される方が増えて来ています。特にここ数年の間に、ここ石垣島でも中古住宅を取り巻く環境が大きく変化してきており、多くの方が住宅を購入する時に新築物件だけではなく、中古物件などにも注目するようになっております。

そこでこちらのページでは、ここ数年における中古住宅の在り方や中古住宅の購入方法など新築ではなくあえて中古住宅にスポットを当ててご紹介させて頂きます。

◆アメリカと日本の中古住宅事情

中古住宅事情の急激な変化を理解するためには、まずはアメリカの中古住宅事情について詳しく知る必要があります。なぜアメリカの中古住宅事情を説明するのかというと、日本と比べてアメリカでは、新築よりも中古住宅を購入するという行為が一般的になっているからです。

それは数値で見ると明らかで、2008年時点において、日本で流通している住宅の中で中古住宅の割合が13.5パーセントに留まっているのに対して、アメリカの中古住宅の割合は日本の約6倍近くもある77.6パーセントになっているからです。約8割近くも中古住宅が流通しているのには、日本では実現していない安全に売買するための仕組みが整っているというのが大きな理由になっております。

◆アメリカの安心で安全に中古住宅を購入する事ができる仕組み

アメリカでは購入者が購入後にトラブルにならないように住宅診断やホームインスペクション(住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修箇所、費用などの見きわめ)などの建物検査が徹底されています。アメリカではエスクロー(売り手と買い手の間に第三者を仲介させて取引の安全を担保する仕組み)という売買契約を結んでから実際に契約し登記を完了させるまでにしっかりと安全な物件である事を審査してくれる検査会社に購入する人が実費で依頼するようになります。

この審査会社によって購入後にトラブルになる可能性の高い、売主からの報告書に記載されていない内容が無いかどうかや、不具合になるような契約内容がないかなど素人の購入者の代りにチェックしてもらうことができます。また、建物検査は、購入後にかかるであろう修繕内容や金額などのアドバイスをしてもらう事も可能ですので、中古の物件に対して何も知識が無くても安心して購入する事ができるのです。

◆日本の中古住宅の売買事情

日本で中古住宅を購入する方が少ない理由の一つが、ローンを組んで購入しても保証期間が短いという事があります。せっかく購入した物件に不具合が見つかっても泣き寝入りするしかないようなリスクも考えられるのです。特に日本では圧倒的に多い個人売買による中古物件の購入の場合には、購入する側だけでなく売却する側も素人の場合が多く、気が付きにくい部分での不具合が購入後に見つかった場合には保証期間が終わっている場合も考えられるのです。

◆安心して中古住宅を購入するには!?

日本でもアメリカのように安心して中古住宅を購入しようと思ったらアメリカのような中古物件に不具合が無いかを専門的な目でチェックしてもらう事ができる検査業者を探して以来するのが必要になります。日本では地震が多い国ですので年々耐震基準が高くなっており、20年以上に建てられた中古住宅の場合には、購入後に大規模な修繕などが必要な場合もあります。建築士や不動産専門家に依頼して、仮に購入した場合にどのくらいの修繕費用などのランニングコストがかかるのかなどもしっかりと算出してもらう事が重要になります。

中古住宅の購入前には、様々な不動産専門会社をチェックして、その中から安心してお任せする事ができる専門会社に依頼して中古住宅を購入する準備をすすめてください。私たち、住宅情報センターも不動産の専門会社として、皆様のお役に立ち続けてまいる所存です。