賃貸住宅を探す場合には、「お金」の問題についても色々と考えて置かなければなりません。家賃については十分に検討されることが多いのですが、その反面で見落とされてしまいやすいのが初期費用です。ここでは、弊社取扱いの初期費用を安くできる「ダブルゼロ物件」というものについて紹介します。

◆ダブルゼロ物件とは?

それではまず、ダブルゼロ物件というのがどのようなものなのかについて紹介します。ダブルゼロ物件というのは「敷金ゼロ」「礼金ゼロ」の物件のことを指しています。賃貸入居の際に必要となる初期費用の内、敷金と礼金がその多くを占めているため、この2つがゼロになれば初期費用を大幅に浮かせることができます。

このダブルゼロ物件の利用には、メリットとデメリットが同居しています。この先では、ダブルゼロ物件を利用することによって得ることができるメリットと、考えて置かなければならないデメリットとしてどのようなものがあるのかを紹介します。

◆ダブルゼロ物件利用のメリット

それではまず、ダブルゼロ物件を利用するメリットとしてどのようなものがあるのかを紹介します。

・初期費用を大幅に安くできる

これは先程も紹介したことではありますが、ダブルゼロ物件の場合初期費用として掛かる金額が大幅に安くなります。ただし、完全にゼロになるというわけではありません。賃貸住宅の初期費用は敷金礼金だけではなく、その他にも管理費や前納家賃、火災保険料、仲介手数料などがあるためです。これらについては支払いの必要があるため一定の金額の用意が必要となりますが、それでも大きな節約になることは間違いありません。

・貯金を残しておくことができる

通常の引っ越しの場合、初期費用として掛かる金額はおおよそ家賃の6ヶ月分程度であると言われています。例えば家賃8万円の住居を借りたいとおもっているのであれば、50万円弱ものお金が初期費用として必要となってしまうということです。

用意することができるものの、その後十分な貯金が残らないという経済状況の方の場合、入居後に仕事や健康状態に問題が発生すると即座に家賃の支払いが滞ってしまう可能性があります。

初期費用を抑えることによって、貯金としてある程度お金を貯蓄しておくことができればリスクを軽減することができます。

・急に引っ越しが必要になった場合にも

また、急な事情で引っ越しが必要になってしまった場合にも利用できるのがダブルゼロ物件のメリットです。事前にお金を貯めておき引っ越し資金とすることができる場合であればそこまで問題はありませんが、そうでない場合には資金不足で入居先が限られてしまうことも少なくありません。

そういった場合にもダブルゼロ物件であれば特別資金なしで入居できる可能性が高いため、利用しやすいのがメリットとなります。

・浮いたお金を別に使える

また、初期費用が安くなるため、その分のお金を別の目的で利用する、という方法もあります。例えば新生活のために必要となる家具や家電を揃えるために使用したり、賃貸住宅自体をもう少しグレードの高い場所にしたり、というような使用方法を考えることができるでしょう。

上手く利用することができれば、生活を豊かにすることができるのもダブルゼロ物件のメリットとなります。

◆ダブルゼロ物件のデメリット

上記のメリットを見ていると、悪いことがないように見えるダブルゼロ物件ですが、実は必ずしも良いことばかりではありません。中には気をつけておく必要があるデメリットもあります。

・違約金が発生する

ダブルゼロ物件におけるトラブルとしてよく見られるのが「違約金」によるトラブルです。全てというわけではありませんが、ダブルゼロ物件の中には「短期解約違約金」というものが設定されているものがあります。この違約金については契約書に含まれている上、重要事項説明の必要があるため弊社でも口頭での説明がございます。

設定期間については物件によっても違っていますが、ともかくその期間内で解約を行った場合、違約金の支払いが必要になってしまいます。必ず事前に違約金の条件とその金額を確認してから契約を結ばなければなりません。

・賃料の違いがある場合も

また、ダブルゼロ物件の中には、敷金礼金を取るパターンと、両方取らないパターンの契約を用意している場合があります。この場合、ダブルゼロ物件の場合には通常賃料が高めに設定されていることがあります。

つまり、入居時の費用が安くなる代わりに賃料が高くなるため、長く住む場合にはかえって不利になってしまう可能性がある、ということです。どの程度その物件で生活するつもりなのかを確認した上で、どちらの方が自分にとって有用なのか、長期的な視点から判断をしなければなりません。

・人気のない物件の場合

ダブルゼロ物件として提供している物件の中には、「人気がない」という理由でそうしているものもあります。人気がない、ということが悪い物件であるということとイコールになるわけではありませんが、市内から離れていたり、コンビニなどが遠いなどちょっとした環境面で不便を感じる場合もありますので、判断の基準として理解しておく方が良いでしょう。

このように、ダブルゼロ物件には良い点も悪い点もあります。それぞれの条件について自分の住居に求める条件と照らし合せて判断するようにしましょう。気になる点などございましらお気軽に弊社までお問い合わせください。