コンクリート打ち放しの物件は、おしゃれなイメージがあり賃貸・戸建ともに人気があります。新築物件でも近年よく目にする物件です。名前のとおり、コンクリート部分がむき出しの状態で、通常工程である塗装やタイル張り、石張りなどを行わない造りの建物です。

物件によっては、外壁のみコンクリート打ち放しで内壁は一般的なクロス張りや塗装仕上げされている建物もあり、その逆もあります。また、デザイン性を重視して内外壁すべてではなく、一部の壁のみコンクリート打ち放しで仕上げられた物件もあります。

では、肝心な住み心地はどうでしょうか。見た目がオシャレだからという理由だけで決めるのではなく、コンクリート打ち放し物件のメリット・デメリットをしっかりと理解してから検討してみましょう!

◆コンクリート打ちっ放し物件のメリットは?

コンクリート打ちっ放し物件の魅力は、何と言ってもやはりデザインでしょう。特に内装がコンクリートの部屋やテナントの場合、天井や壁の内装が無い分、広々とした空間を作ることができます。そして、そのシンプルで無機質な表情は、金属、ガラス、木製のインテリアなど、どのようなタイプの家具を置いても雰囲気があり、生活感を感じさせないおしゃれな部屋づくりを可能にしてくれます。スタイリッシュで非日常空間を求める人にはぴったりです。

構造上RCかSRCのため、遮音性は高いです。ですので、音楽のある生活や隣人の雑音を気にせず快適に暮らすことができるでしょう。ただ、遮音性に関してはコンクリートの重度や密度、スラブの厚さによって異なるため、実際に物件を見て確認することをおすすめします。

遮音性に加えて耐火性も問題ありません。一般的なコンクリートであっても、約400℃までの熱に耐えることができます。よって、賃貸物件契約時の火災保険料は、木造住宅の約3分の1程度と割安になることもメリットでしょう。

◆デメリットは?

コンクリートの特徴のひとつとして、熱伝導率が高さが挙げられます。そのため、外気熱が室内に伝わりやすく、夏は暑く、冬は寒いということになってしまいます。特に西日のあたる部屋や最上階では、熱が蓄積されるので光熱費が高くなってしまう可能性があるのです。

また、新築物件の場合には、結露やカビの発生にも注意が必要です。コンクリートは砂や砂利、セメントと水の化学反応で硬貨させる素材です。その水分が抜けるのは3~5年と言われており、その間は建物内に水分が多い状態であるため、一般的な物件と比べて結露やカビが発生しやすいのです。

これらデメリットは、窓に断熱シートを張ったり、エアコンの除湿や室内の換気、結露があればすぐに拭き取るなどの対策ができれば幾分解消できるでしょう。

◆メリット・デメリットを理解して決めよう!

コンクリート打ち放し物件のメリット・デメリットを挙げました。見た目や家賃を基準にしたお部屋探しではなく、最終的には実際に内覧することが大切です。気温も高く、湿気の多い石垣島ではコンクリート打ち放しの建物の場合、部屋の暑さや湿度はとても気になるところです。その選択肢として、外壁と内壁のどちらかのみがコンクリート打ち放し仕上げとなっている物件を選ぶことも良いと思います。

実際に住んでいる方の情報なども提供できる場合もありますので、ご検討の際には、住宅情報センタースタッフにお声がけください。