住宅の購入は一生のお買い物とよく言われますが、リフォームする事もそれに近いものだと思います。家族と一緒に細かく資金計画を立てたはずなのに、思ってもいなかった費用が発生してしまう人は少なくありません。想定外の出費の原因は何でしょうか?どうすれば出費を抑えることができるのか、対策を紹介します。

◆想定外の出費の主な原因は!?

多いのは、リフォームの契約後や工事がスタートしてからの追加・変更を行いがちということです。他には、壁や床を解体して初めて分かる建物の老朽化。その補強は算定しにくい部分でもあります。また、リフォーム完了後、新しい住まいへの気分の高まりから家具などのランクを上げてしまいがちです。それ以外にも、引越しや税金、登記に関わる費用もかかります。

◆工事内容の追加はどんな時に発生するの?

施工主としては、工事が進行するなかで、リフォームした部分とそうでない部分とのバランスが悪いと感じるケースが多く、追加リフォームをしたいと思うことが多いようです。

また、追加・変更工事というのは、契約時の見積もりに入っていないものですので、見積もりに入っていると思っていたのに…というケースは少なくありません。ですので、工事範囲や、部材の材質など事前説明の聞き逃しは避けましょう。

補強工事は、土台や柱の劣化が進み、建物の耐震性に問題があるときに発生します。外から見えにくい部分だけに、劣化の進行に気づかないことが多いのです。補強工事は傷んだ木材の交換、さらに補強金物を用いた接合部の強化などの工事が行われます。

劣化については、建物の築年数によっておおよそ検討が付く場合もあるので、工事会社に相談することをおすすめします。特に想定外の多い、お風呂やキッチンの部分リフォームは予算に余裕を持っておくことが無難でしょう。

◆工事以外に発生する費用はどんなもの?

リフォーム時には工事費以外にも費用が発生することがほとんどです。そこを計算しておかないとすぐに予算オーバーしてしまうので注意が必要です。

全面リフォームの場合には、仮住まいが必要なこともあります。その場合、仮住まいの家賃や引っ越し費用などが発生します。キッチンのリフォームでは外食費も工事日数分はかかるでしょう。さらに、中古住宅を購入した場合や増築では、ローン諸費用と各種税金が発生します。

工事費ばかりに注意せず、他に発生する費用をしっかりと理解することが大切です。これらをリストに挙げ、工事費に諸費用を加算した資金計画を立てましょう。

◆リフォーム後はやっぱり家具なども新調したい!

理想の住まいが現実になると、人やどうしても家具などを部屋のイメージに合わせたくなるものです。その費用もしっかりと予算に入れましょう。

家具などを新調する場合、ランクアップしてしまいがちなので、リフォーム設計の段階からインテリアのイメージを明確にしておくと出費を抑えることができます。

◆中古住宅を買ってリフォームする場合の諸費用額はいくらくらいなのか?

リフォームにあたり融資を受けるのであれば、まず契約の印紙税がかかります。契約金額が100万円超500万円以下は2000円、500万円超1000万円以下は1万円、1000万円超5000万円以下は2万円です。また、工事請負契約や売買契約とは税額が異なるので注意が必要です。

融資手数料は、住宅ローンを借りるときにかかる費用です。金融機関によって異なりますが、一般的には3万円程度です。

住宅ローンを利用すると、火災保険の加入は必須です。保険料は融資額、返済期間によって異なりますので要確認です。

そして、登記費用・保証料もお忘れなく。抵当権設定登記の際の登録免許税や保証会社に保証を依託する場合に保証料がかかります。登録免許税は融資額×0.4%。保証料は融資額や返済期間などで異なります。20年返済、2000万円の借り入れで30万円程度かかります。詳細は金融機関に問い合わせを。公庫融資や民間と公庫が提携した「フラット35」では登記費用・保証料は不要です。

◆まとめ

いかがでしたでしょうか?リフォーム工事を決意したのに「あっという間に予算オーバー」ということにならないよう、しっかりとした計画を立てることがとても重要です。当社では中古住宅購入の際に、これまでの経験を活かしたアドバイスも可能です。中古住宅のご購入&リフォームを検討されているのであれば、是非一度ご相談ください。