希望の物件をせっかく手に入れたとしても、時間の経過とともに劣化していくのは避けられません。国内では、木造住宅の寿命は約30年といわれており、鉄骨住宅もだいたい30年~50年ほどです。鉄筋コンクリート造の場合は、40年~90年となり木造に比べると長く住み続けられる傾向にあります。

そして何よりも、物件の価値を保ち長く住み続けるには日頃のメンテナンスに限るでしょう。日々の掃除にはじまり、定期的な点検、天災から物件を守る保険への加入はとても大切な事です。

◆定期的な点検と補修

大切な住まいですが、維持管理となると「難しい」「面倒」などと後回しにされるケースがあります。不具合や傷みがないか細かな事にも目を配り点検を行い、早めに補修などの対応を心がけましょう。入居後に適切な維持管理がなければ、住宅の部品や設備、建物は長持ちしないのです。築年数の長い中古物件はなおさら重要になってきます。

(公財)不動産流通推進センターの「既存住宅価格査定マニュアル」では、リフォーム等を行えば、リフォーム等を何も行わない住宅に比べ、一戸建て住宅の評価が高くなるとしています。

例:築15年目でリフォームが確認できた場合、建物評価は 15%以上高まります。築25年目でもリフォーム無しの場合より12%以上高く評価されます。

参照:(公財)不動産流通推進センター「既存住宅価格査定マニュアル」

◆建物維持管理とその方法とは!?

物件の維持管理には、定期清掃・クリーニングの実施、消防用設備点検、貯水槽清掃点検、浄化槽清掃点検、配水管清掃、エレベーター点検などがあります。

管理の方法は、自主管理、弊社での管理、サブリースの大きく3つに分類されます。

自主管理は、コストはかからないもののクレーム処理など時間と知識が必要になります。弊社に管理を依頼する場合は、煩雑な業務、賃貸・入出金管理、入居時管理、契約更新などを一元管理することはもちろん、入居者増・空き部屋減で安定収益が期待できる付帯サービスもございます。

詳しくは住宅情報センターの付帯サービスページにてご確認ください。

サブリースは、賃料が保証されているため空室リスク、滞納リスクは回避できますが家賃収入が最大化できません。メリットとデメリットを十分に把握する必要があります。近年メディアにも取り上げられたシェアハウスをめぐるトラブルも記憶に新しいと思います。

◆記録の保存はお忘れなく

維持管理を適切に行うためにも、設計・施工から修繕、リフォームなどを行ったかを記録する「住宅履歴情報」の保管はとても大切です。住宅履歴情報を蓄積することで、点検結果や修繕工事の図面などの情報がすぐに把握でき、その後の工事を実施する際にとても役立ちます。またそれは、将来売却を検討することになった時には、建物の良好な維持管理状態を示す資料にもなるのです。

主な情報としては、新築時の住宅の各種図面や仕様書、設備や工事の資料、認定書類等、また、引き渡し後に実施した維持保全(点検・補修)の記録といった内容です。

参照:国土交通省

◆まとめ

点検やメンテナンス時期は築10年を目安にして、劣化に気付きにくい外回りは早めにチェックしましょう。外回りの劣化は建物自体の耐久性にも影響してくるケースがございます。建物の購入のみならず、維持管理についても弊社住宅情報センターまでご相談ください。