賃貸物件を探す時に重視する項目は人それぞれです。立地・家賃・間取りを重視する方が多いと思いますが、お客様の中には「最上階の部屋ありませんか?」とか「絶対、角部屋がイイ!」といったお部屋の階数や位置を重視される方も少なくありません。今回はそんなお客様の好みの中でも、多くの方に支持され続けている最上階の魅力や最上階を選ぶにあたって注意すべき点をご紹介いたします。

◆最上階の魅力とは?

<何と言っても眺望が良い!>

立地や階数にもよりますが、最上階の魅力として真っ先に挙げられるのが「眺望の良さ」です。「遠くまで見渡すことができる」、「バルコニーから見る空が広い」、「海が見える」などは日常感じることができる大きなメリットと言えます。日々開放感を感じながら生活を送ることができる・・・正に最上階の魅力にふさわしいものではないでしょうか。

<静かな生活・・・上の階に人がいない!!>

賃貸マンションに住むにあたってトラブルになりやすいのが「生活音の問題」です。マンションを建てる側も遮音性を確保する為に、床の厚さを計算したり壁に遮音材を使用したりしますが、生活音を完全になくすことは残念ながら不可能です。最終的には住人同士の気遣いと相互理解が欠かせません。その点、最上階は上階に人が住んでいないので、上階の生活音を気にしなくて良いという魅力があります。

<明るく快適! 日当たり・風通しが良い!!>

日当たりや風通しの良さは賃貸物件を探す上で重要な項目となりますが、日当たりと風通しが他の階数と比べて良いことも最上階の魅力です。日当たりが良ければ昼間の電気代節約にもなりますし、風通しが良ければカビやダニの発生を抑えることにも繋がります。「近所の空き地に高い建物が建ったせいで、以前は良かった日当たりが悪くなった」という話を聞くことがありますが、最上階の場合はその可能性は低いと言えます。近所であれば土地の用途地域が同じであることが多く、高さ制限や容積率の兼ね合いから極端に高い建物が建つ可能性は低く(敷地面積が大きく異なる場合は別ですが・・・)、結果として最上階の日当たりが悪くなるリスクは低いと言えます。風と太陽・・・それら自然を感じられる生活が最上階の魅力と言えるでしょう。

◆最上階を選ぶにあたって注意すべき点は?

<家賃が高くなりがち>

同じ賃貸物件で同じ間取りでも、最上階の部屋は他の部屋より家賃が高いのが一般的です。「人気があるから高い」ことは当然と言えば当然ですが、賃貸物件の契約前に最上階と他の部屋の家賃を比較した上で、その家賃差にふさわしい魅力が最上階にあるのかを再度考えてみることも良いと思います。

<最上階は暑くなりがち>

「最上階は暑い」という話を聞いたことがある方もいると思います。その理由は天井のコンクリート部分が太陽に熱せられ、その熱が部屋の中に入ってくるからです。加えて、西日の強い石垣島(沖縄全土)では、夕方にかけての部屋の温度上昇は必至です。対策としましては、前述の通り最上階は風通しが良いので2方向の窓を開け、室内に風を通すことで熱を逃すことができます。断熱性の高いカーテンを使用することも有効です。またリビングが北を向いている「北向き」の物件を選ぶことで、直射日光を避けることができます。

<地震や台風の影響を受けやすい>

建物の構造にもよりますが、一般的に上層階の方が地震の際に揺れやすい傾向にあります。また台風による風にも注意が必要です。これは最上階に限った話ではありませんが、家具の固定や高いところに重い物を置かないなど日常からの備えが大切です。エレベーターのある建物では、災害時(地震だけでなく、強烈な台風の接近時も含む)にエレベーターが止まるなどの事態を考慮し、非常階段の位置確認をしておきましょう。

ここまで最上階の魅力と最上階を選ぶにあたって注意すべき点を見てきましたが、さすがはお客様から人気の高い最上階! 注意すべき点もありますが、それを上回る魅力がたくさんあります。「最上階に住みたいのに、なかなか住むことができない」・・・それも最上階を探す場合によくある話ではないでしょうか? それもそのはず、最上階の部屋は3階建ての物件なら総戸数に対して3分の1、5階建ての物件なら総戸数に対して5分の1しかありません。「魅力的で手に入れたいのに手に入らない」・・・その希少性こそが最上階が人気のある秘密かもしれません。もし最上階を検討できる状況であれば、前述の注意すべき点を意識しながら、前向きに最上階を検討してみてはいかがでしょうか?