賃貸物件お役立ち情報
木造アパートのメリット・デメリット|木造アパートの選び方とは
木造アパートと聞いた時、「地震に弱そう」「古くさい」といったイメージを抱く方も少なくありません。鉄筋コンクリート造や軽量鉄骨造に比べると、なんだか頼りないとマイナスに受け止めてしまう方がいるのも事実です。
実は木造アパートには、木造ならではのメリットが存在します。場合によっては、「木造アパートの方が自分には合っていた」と自身にマッチした賃貸物件を見つけられた方も。
今回は木造アパートを選ぶメリット・デメリットについてご紹介したうえで、木造アパートを選ぶときの見極めポイントを解説します。
◆木造アパートの基礎知識
木造アパートとは、文字通り建築の主要部分に木材を使った住宅を指しています。大半の場合で木造アパートは2階建て以下の物件が多く、低層物件として賃貸に出されていることが一般的です。
集合住宅の賃貸物件としては比較的規模が抑えめとなっているため、エレベーターなどの共用設備が少なくなっています。
◆木造アパートに住むメリット
木造アパートを選ぶ代表的なメリットでは以下の3点があげられます。
- ・家計に優しい
- ・室内がジメジメしにくい
- ・家具が配置しやすい
<家計に優しい>
木造アパートは、他の賃貸物件と比較して家賃や共益費が安くなる傾向にあります。たとえば、マンションのエレベーターなど共用の附属設備には一定の管理が必要になり、自身が利用していなくても共益費として設備費用を請求されることが大半です。
一方で木造アパートであれば、居住エリア以外の共有スペースが少ない傾向にあります。その分だけ共益費も低くなり、他の建築物件(鉄筋コンクリート造など)に比べると建築コストも抑えられるため、木造アパートは賃貸料が比較的安くなる計算です。
一般的に「家賃は年収の1/3以内に抑えることが大切」ともされています。その点において、他の物件に比べて家賃が抑えられる木造アパートには、「家計に優しい賃貸物件」というメリットがあると言えます。
<室内がジメジメしにくい>
木造アパートには「通気性に優れジメジメしにくい」というメリットがあります。通気性の低い賃貸物件では、梅雨時期にはカビの発生、夏は余計に室内に熱がこもったり、冬は寒暖差があったりと、不快な思いをされる事も少なくありません。
木造アパートは他の建築物件に比べると通気性に優れているため、南国の石垣島でも室内に熱がこもりにくくなっています。
また、人によっては、「室内のジメジメで室内にカビが発生してしまった」という経験をされた方もいるかもしれません。木造アパートには”吸湿性”があり、木材自体に湿度調節の機能が備わっているため、カビやダニの発生を抑える効果も期待できます。
<家具が配置しやすい>
木造アパートはお部屋の内部まで邪魔をしない作りになっているため、比較的家具が配置しやすくなっています。そのため、木造アパートならデッドスペースを極力減らした効率的な家具配置が可能です。
鉄筋コンクリート造などの建物では構造の都合上、部屋の角や天井に梁や柱が出てしまい、お部屋内部に”出っ張り”が生じてしまうことがあります。そのせいで気に入ったレイアウトにしづらかったり、家具の配置に悩んだりと、引越し時になってから頭を悩ませてしまう方も少なくありません。
木造アパートであれば出っ張りを避けて家具配置をする必要もなく、スマートに家具レイアウトを決めやすくなります。
◆木造アパートに住むデメリット
メリットもある一方で、木造アパートにはデメリットがあるのも事実です。木造アパートの賃貸物件を利用するうえで考えられるデメリットは以下の2点です。
- ・遮音性が低い可能性がある
- ・エアコン効率が良くない
<遮音性が低い可能性がある>
すべての木造アパートに当てはまる訳ではありませんが、他の建物構造に比べると、木造アパートは遮音性が低い傾向にあります。とはいえ、厚手のカーテンやカーペットなどを使った遮音対策を施すことで、ある程度の遮音性を確保することはできます。
また、どれだけ遮音性に優れた建物構造であっても、周辺環境による騒音を防ぎ切ることはできません。木造アパートの遮音性や防音など、騒音トラブルを気にする方は物件探しの際に周辺環境をチェックする必要があります。
<エアコン効率が良くない>
木造アパートの「通気性に優れている」メリットは、裏を返せばエアコンの効率を引き下げてしまうという意味でもあります。ただし、扇風機を併用して室内の空気を循環させたり、厚手のカーテンで遮光をしたりすることで、エアコンの効率を引き上げることは可能です。
木造アパートは熱がこもりにくい建物構造のため、一度エアコンをつければ室内の熱を追い出しやすくなっています。
◆木造アパートを選ぶときのポイント
ひとことで”木造アパート”と言っても、その実態はさまざまです。そのため、もし木造アパート選びでお悩みの場合は2つのポイントに着目することをおすすめします。ポイントを抑えて木造アパートを選べば、賃料を抑えてオトクな物件を発見できるかもしれません。
木造アパートを選ぶときのポイントは以下のとおりです。
- ・耐震性が気になるなら→築年月をチェック
- ・遮音性が気になるなら→周辺環境もチェック
◆耐震性は築年月を確認しよう
木造物件の耐震性に不安を感じる方もいるでしょう。実は建築基準法改正によって度々耐震基準が変更されているため、建築技術が日々進化している現在では木造アパートも耐震性を有していることが多くなっています。
そこで、木造アパートの耐震性が気になる方は築年月をチェックすることをおすすめします。耐震性の基準となる「建築基準法」は度々改正されており、2000年には木造住宅の耐震基準が見直されました。
そのため、「耐震性のある木造アパートを選びたい」という場合は2000年6月以降に建築された木造アパートを探しましょう。建築基準法改正以降に建てられた物件であれば、法を遵守した耐震性を持つ木造アパートを見つけることができます。
なお、近年では木造物件のリノベーションハウスもひそかに人気を集めつつあります。古い物件であっても耐震工事が施工されていることも多く、「古民家の雰囲気が好き」という方はそちらを視野に入れてみるのもポイントです。
◆遮音性が気になるなら周辺環境も要チェック
木造アパートだけでなく、どれだけ遮音性に優れた物件であっても、周辺環境によって生じる騒音の発生を抑えることはできません。そのため、賃貸物件で遮音性を気にする場合は契約前に周辺環境をチェックすることが大切です。
島内のメインとなる大通りや、周囲に大きな音を出すような工場や娯楽施設などがないかの確認を行いましょう。なお、遮音性の高いサッシを使用することで、木造アパートでも遮音性を引き上げることはできます。また、厚手のカーテンやカーペットの併用により、”近隣との騒音トラブル”も回避しやすくなります。
「静かで快適な生活」を送るには、建築物だけでなく、その周辺環境にも着目することが重要です。
◆木造アパートのメリット・デメリットを比較して自分に合った賃貸を見つけよう
多くの物件がそうであるように、木造アパートにもメリット・デメリットが存在します。優先順位をハッキリとさせたうえで、メリット・デメリットを比較し、ご自身に合った賃貸物件選びを行うことが大切です。
賃貸物件選びでなにかお困りの場合は、ぜひ弊社、住宅情報センター石垣島店までお気軽にご相談下さい!専門のスタッフがお客様の物件探しをサポートいたします。