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インターネット完備と対応の違いとは?回線速度が遅くなる3つの原因
賃貸物件を探している時、「インターネット完備」「インターネット対応」といった違いを目にするかもしれません。実のところ、インターネット完備・対応はそれぞれ違いが存在します。
この記事では、ネット完備と対応は何が違うのか、メリット・デメリットや、ネット回線が遅くなってしまう原因についてご紹介します。
◆インターネット完備と対応の違いとは?
パソコンやスマホなど、インターネット環境が身の回りにあることが当たり前の状況になっています。若い世代では、Wi-Fiをはじめ「インターネットは絶対必要!」という人がほとんどでしょう。
そんな人が引っ越しを考えた時、まず初めに気になるのが「賃貸物件ではどのようなネット回線が使えるの?」「ネット完備・対応の違いとは?」という点でしょう。
インターネットを開通するには、「物理的にネット回線を引き入れる回線業者」と、「ネット回線を通してインターネットサービスを提供するプロバイダ」の2社と契約する必要があります。「ネット完備・対応」の違いは、この回線業者・プロバイダとの契約状況により左右すると言えるでしょう。
近年では回線業者とプロバイダがセットになったサービスが多いものの、賃貸物件によってインターネット環境が異なるのも事実です。まずは賃貸物件におけるインターネット対応と完備の違いについてご紹介します。
◆賃貸物件の「インターネット完備」とは
賃貸物件におけるインターネット完備とは、「物理的にネット回線を引き入れる回線業者」と、「ネット回線を通してインターネットサービスを提供するプロバイダ」の2社と契約が済んでいる状況を指します。
つまり、入居してすぐにインターネットを利用できるため、ルーターなどを通せばWi-Fiを即日準備することも可能です。契約に必要な面倒な手続きも、ネット完備の賃貸物件なら必要ありません。
そのため、インターネット完備の賃貸物件はテレワークをしているなど、すぐにでもインターネットを使いたい方におすすめです。
◆賃貸物件の「インターネット対応」とは
賃貸物件における”インターネット対応”とは、「物理的にネット回線を引き入れる回線業者」と契約が済み、インターネットを引き入れる回線工事が共用部分まで終了している状況を指します。
しかし、肝心のインターネットサービス業者(プロバイダ)と契約が済んでいないため、そのままではインターネットを利用することができません。ネット完備の賃貸物件とは違い、”インターネット対応の賃貸物件”ではプロバイダとの契約が必要です。
また、物件によっては共用部分から自身の住む部屋まで、回線を引き込む工事が必要になるケースもあります。しかし、自身で回線業者を選定して選べるメリットがあります。
インターネット対応の賃貸物件は、ネットの回線速度などにこだわりがある方におすすめです。
◆インターネット完備と対応はどちらを選ぶべき?
ネット完備と対応の違いによってそれぞれメリット・デメリットがあります。回線速度が気になる場合は、”インターネット対応”の賃貸物件を選んでみるのも1つのポイント。とはいえ、インターネット回線の中でも通信速度が安定している光回線の導入は提供地区のマッチも含めて開通工事が必要です。
そのため、”インターネット対応”の賃貸物件なら満足の行く契約が出来るという訳でもありません。ネット完備と対応の違いによるメリット・デメリットは以下のとおりです。
インターネット完備のメリット
- ・自分で契約を進める必要がなく、手間を抑えられる
- ・入居して当日にインターネットを利用できる
- ・インターネット契約に掛かる初期費用を格安に抑えられる
デメリット
- ・回線や契約内容を選べず、速度に満足できないことがある
- ・賃貸物件全体で共有するため、利用が集中すると回線速度が落ちる
インターネット対応のメリット
- ・自分が好きな回線を契約できる
- ・賃貸物件全体で利用が集中しても影響を受けにくい
デメリット
- ・入居して当日にインターネットを利用できるかは契約次第
- ・契約の初期費用がかかる
- ・自分で契約を進める必要がある
◆ネット完備・対応物件で回線速度が遅くなる3つの原因
ネット完備・対応の賃貸物件へ引っ越したあと、「なんだか回線速度が遅く感じる」と不満を抱える方もいます。ネット完備・対応の賃貸物件において、回線速度が遅くなる理由は主に3つです。
それぞれの原因をご紹介します。
集合住宅内で回線利用者が多い
ネット完備・対応物件では、集合住宅全体へインターネット回線を供給しています。しかし、集合住宅内でインターネット利用者が増加する時間帯を迎えると、全体の回線が混雑して速度が出にくくなるため、ネット完備・対応物件であっても回線速度が遅くなってしまう原因に。弊社や大家と相談する必要があるものの、個別で回線引き入れなどの工事をすることで、回線速度を改善できるケースがあります。
配線方式の違い
インターネット回線をどのように配線するかによって、ネット完備・対応の賃貸物件でも回線速度に違いが発生します。回線の配線方式には「光配線方式」「LAN配線方式」「VDSL方式」などがあり、もっともスピードの速い光配線方式で、それ以外は回線速度が遅くなりがちです。
また、回線を賃貸物件へ引き入れるまでは光回線方式でも、物件内から各部屋への配線方式によって回線速度が落ち込んでしまう場合も。快適なネット環境をお求めの場合は、引き入れから部屋への配線まで光回線方式を採用した賃貸物件がおすすめです。
時間帯で回線が混雑している
インターネットサービスを提供しているプロバイダは多くの利用者を抱えており、ゴールデンタイムとも言われる夜間になると、回線速度が低下してしまう事が多々あります。これは賃貸物件などの条件とは関わりがなく、地域ごとに回線速度に変動が生まれてしまうため対応の仕様がありません。特に離島である石垣島は本土と比べて回線速度に差があるため、より遅く感じこともあります。しかも、コロナ禍の今、テレワークの増加に伴い回線速度の低下は島内のみならず、国内全ての課題となりつつあります。
改善策としてましては、「元から高速なインターネット回線(IPv6接続など)」「配線地域が限定されている(利用者が少ない)」などのネット環境を整えていれば、時間帯による回線混雑の影響を回避しやすくなります。
◆まとめ
賃貸物件におけるインターネット完備と対応の違いは何となく理解できましたでしょうか。「インターネット完備」と「インターネット対応」のはっきりとした違いといえば、インターネットを即日で使えるかどうかという点です。
インターネット回線にこだわりを持つ方へ向けては、物件の情報とともに回線状況も提供いたしますので、ご興味を持って頂けましたら、住宅情報センター石垣島店までお気軽にご相談下さい。