賃貸住宅を利用する場合、どのような住宅を利用するのかが重要なポイントとなります。

賃貸住宅の利用費用である家賃は、住宅の内装や立地条件などによっても大きく変化することになります。また、年収などの経済的な条件によっても、利用するのに適している住宅に違いが生じることになります。

◆年収250万円前後の場合

それではまず、年収が250万円前後の場合にはどのような住宅の利用ができるのかについて紹介します。

一般的に良く言われるのが、家賃は月収の1/3程度にするのが良い、というものです。年収250万円の場合は月収に換算すると20万円前後ということになりますから、その1/3である7万円前後が適切な家賃額であることになります。

ただ、この月収の1/3理論は、実はどの年収帯であっても同じように適用できるものではありません。この理論が適切になるのは、もう少し年収帯が高い場合であると考えられます。というのも、年収250万円前後の場合、生活に必要となる水道光熱費や通信費、食費などを含めて考えると、家賃が7万円では不足してしまう可能性が考えられるためです。

この場合には、家賃負担が高すぎる事にならないように、1/3よりももう少し低めの賃貸住宅を検討するのが良いでしょう。賃貸住宅は家賃がイコール良し悪しであると必ずしも言えるものではありません。自分の考えている住宅の条件に近い住宅の中にも、比較的安価で利用できる物件がある可能性は十分にあります。

無理をして住宅の維持ができなくなってしまったり、その他の費用に不足が生じてしまうことがないように調整する必要があります。

◆年収400万円前後の場合

次に紹介するのは、年収が400万円前後の場合に利用するや賃料についてです。年収250万円前後に比べると比較的金額的な余裕が生じるようになってきており、月収1/3理論で家賃を考えてもそこまで大きな資金的問題が発生しないことが多くなります。

年収400万円の場合、月収は33万円前後ということになるため、家賃は11万円前後までが適切な範囲であると考えられるでしょう。住宅に求める条件と照らし合せながら、利用する住宅について検討できるようになります。

家賃額の平均値は地価の平均値によっても大きく変動することになります。家賃11万円の住宅となるとかなり大きな住宅が借りられる地域もあるでしょう。アパートやマンションなどの集合住宅だけではなく、一戸建ての賃貸についても選択肢の一つとして考えられるようになります。

◆年収600万円以上の場合

最後に紹介するのは、年収が600万円を超えているような場合についてです。この場合、月収の1/3を家賃としてもかなり余裕が有る場合が多く、むしろ地域によってはそこまで高額な賃料を設定している物件が見つからなくなることもある金額となります。

年収600万円の場合月収は50万円前後となり、その1/3となると17万円前後までが家賃として考えられるようになります。

この時、この金額まで一杯一杯良い賃貸を借りなければならない、と考える必要はありません。前述の通り地域によってはかえって見つけにくい金額となっているため、ある程度自分の理想に合わせて賃料をアジャストすることができるでしょう。

余裕のある分の金額については、別途毎月使うことができるようになるためより余裕のある生活ができるようになります。

賃貸住宅を選ぶ場合には、自分の収入と照らし合せながら、その範囲内で適切な住宅を考える必要があります。また、地域によって違っている地価の部分についても考慮に入れつつ、適切な住宅選びをするようにできれば、より考えやすくなります。